Search Consoleの管理画面にある「カバレッジ」を確認すると、
- エラー件数
- 有効(警告あり)件数
- 有効件数
- 除外件数
が表示されますが、エラー・警告・除外に件数が表示されていても無視していませんか?
GoogleがSearch Consoleに登録したサイトを「どう判断しているのか」分かる指標なので、内容を確認して意図しない表示があれば対処する必要があります。
カバレッジのエラー原因と対策
サーバーエラー(5xx)
サーバーがリクエストの処理に失敗していることを意味しています。
- 500 Internal Server Error:サーバー内部エラー。
- 501 Not Implemented:実装されていない。
- 502 Bad Gateway:不正なゲートウェイ
- 503 Service Unavailable:サービス利用不可
- 504 Gateway Timeout:ゲートウェイタイムアウト
- 505 HTTP Version Not Supported:サポートしていないHTTPバージョン
- 506 Variant Also Negotiates:Transparent Content Negotiation in HTTPで定義されている拡張ステータスコード
- 507 Insufficient Storage:容量不足
- 508 Loop Detected:ループを検出
- 509 Bandwidth Limit Exceeded:帯域幅制限超過
- 510 Not Extended:拡張できない
- 511 Network Authentication Required (RFC 6585):ネットワークに対する認証が必要
対処法はサーバー側での対策が必要なため、分からないときはレンタルサーバーに問い合わせて対策しましょう。
リダイレクトエラー
元のURLから新しいURLに誘導するときにエラーが発生していることを意味します。
- リダイレクトチェーンが長い
- リダイレクトループが発生
- リダイレクトURLが長過ぎる
- リダイレクト先のURLが無効
WEBサイトのSSL化、ドメイン移行、サイト引っ越し、統合などしたときに起こりやすいエラーで、「.htaccess」に記述したソースコードのURLの記載が間違いなどを確認します。
Google公式サイトで参考になるページを2つ紹介します。
送信されたURLがrobots.txtによってブロックされました
robots.txtとは、検索エンジンのクローラーにWEBページへのアクセスを制限することができます。
参考サイト:robots.txtについて
このエラーで確認することは2つ。
- 自分でブロックしている
- 自分でブロックしていない
自分でブロックしているときは問題ありません。
しかし、自分でブロックしていないのに「robots.txtによってブロックされている」ときは、ページがインデックスされていないため「robots.txt」を修正する必要があります。
送信されたURLにnoindexタグが追加されています
noindexタグとは、特定のWEBページやURLを検索エンジンにインデックスさせないためのタグです。
sitemap.xmlで送信したWEBページやクローラーによってインデックスを試みたWEBページにnoindexタグがあるときに表示されます。
このエラーで確認することは2つ。
- 自分でnoindexタグを使用している
- 自分でnoindexタグを使用していない
自分でnoindexタグを使用しているときは問題ありません。
しかし、自分でnoindexタグを使用していないのに「noindexタグ」を使用しているときは解除する必要があります。
送信されたURLはソフト404エラーのようです
ソフト404エラーとは、コンテンツが存在しないWEBページが表示されたとき、「ページが見つかりません」などと表示されます。
ページが存在しないのに、ステータスコード200を返すことで起こります。200は、リクエストが正しく処理されたことを意味し、パソコンやスマホ・タブレットで画面が正しく閲覧できる状態です。
「ページがない」と表示するので、正しく表示されたということになるのかも知れませんが、検索ユーザーにとっては良くないことです。
SEOにほとんど影響はありませんが、クローラーの効率が悪くなる。
※Googleの公式フォーラムより
直ちに対処する必要はありませんが、原因を探して、対象のURLを削除するなどしましょう。
送信されたURLが未承認のリクエスト(401)を返しました
リクエストに答えるためには認証が必要になり、資格をもっていないためアクセスできないことを意味しています。
Basic認証などが必要なので、ページ保護を削除するか、認証を解除します。
送信されたURLが見つかりませんでした(404)
インデックス登録をしたのに、リクエスト先が見つからない・存在しないからアクセスできないことを意味しています。
WEBページにアクセスできないため「指定されたページは存在しません」などと表示されます。
404エラーが発生していても、WEBサイトのインデックス登録や検索順位に影響はありませんので、すぐに修正する必要はありません。
ページを削除したことで表示されたときは1ヶ月後にはレポートから削除されます。
送信されたURLのクロールに問題があります
クロールエラーは、WEBページがインデックスされていないことを意味しています。
Search ConsoleのURL検査ツールを使って、バグを見つけて修正します。
カバレッジの警告原因と対策
robots.txtによりブロックされましたが、インデックスに登録しました
robots.txtでブロックしたページに、他のユーザーがアクセスしていると、ブロックしないでインデックス登録されてしまいます。
ブロックするときは「noindexタグ」を使用してブロックします。
カバレッジの除外原因と対策
noindexタグによって除外されました
エラーの「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」を参照して下さい。
ページ削除ツールによりブロックされました
URL削除ツールにより、ブロックしたURLに表示されます。
URL削除ツールでのブロック有効期間は約90日間で、期間が過ぎるとインデックスされます。
robots.txtによりブロックされました
エラーの「送信されたURLがrobots.txtによってブロックされました」を参照して下さい。
未承認のリクエスト(401)が原因でブロックされました
エラーの「送信されたURLが未承認のリクエスト(401)を返しました」を参照して下さい。
クロールエラー
エラーの「送信されたURLのクロールに問題があります」を参照して下さい。
クロール済み – インデックス未登録
Googleによりクロールされたけど、インデックス登録されなかったURLがあることを意味しています。
Google公式サイトでは、URL検査ツールでリクエストを再送する必要はないと言っているので、URL検査の乱用は得策ではないと考えられます。
- URLを確認する
- 未登録になっている原因を探して修正する
- しばらく様子をみても改善されないときは、コンテンツを見直す
検出 – インデックス未登録
WEBページを検出・見つけることができましたがクロールされず、インデックスに登録されていない状態です。
クロールされない原因は、サイトへの負荷が高かったことが考えられます。
負荷が改善させていれば、自然に解消されます。
いつまでも表示があるときは、他のエラーがないかを確認しておきましょう。
代替ページ(適切なcanonicalタグあり)
重複ページが存在するけど、正規ページが指定されているので対処は必要ありません。
重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません
重複ページが存在し、どれも正規ページとして指定されていないことを意味しています。
- 重複コンテンツを確認します。
- コンテンツやアドレスを修正またはWEBページを削除します。
非HTMLページの重複
非HTMLページとは、WEBサイトではないページのことでPDFファイルなどが認識され、このPDFファイルが別のページと重複していることを意味しています。
noindexタグを使用して対処しましょう。
重複しています。Googleにより、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました
重複するページが存在し、他のページが正規ページとして認識されたことを意味します。
- 重複コンテンツを確認します。
- コンテンツやアドレスを修正またはWEBページを削除します。
見つかりませんでした(404)
エラーの「送信されたURLが見つかりませんでした(404)」を参照して下さい。
法的な申し立てにより、ページが削除されました
Googleのサービスポリシーやプライバシーポリシーまたは法的理由により、コンテンツが削除されたことを意味しています。
コンテンツ削除の前に、メールで通知が届くので内容を確認して対応する必要があります。
ページにリダイレクトがあります
元のURLから新しいURLに誘導されていることを意味していますので、特に何もする必要はありません。
クロールのキューに追加されました
特に対処する必要はありません。クロールされているか後日確認します。
ソフト404
エラーの「送信されたURLはソフト404エラーのようです」を参照して下さい。
送信されたURLは削除済みです
インデックス登録のリクエストを送信したURLが削除されているときに表示されます。
自分で削除したURLであれば問題ありませんが、削除した覚えがないときは確認が必要です。
重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません
重複しているページがあり、インデックス登録にリクエストしたURLが正規URLとして選択されなかったことを意味しています。
URL検査ツールを使うことで正規URLが表示されます。
カバレッジのエラー修正
サイト作成・記事作成に気を取られて、Search Consoleのカバレッジの確認を怠りがちになっていると思います。
このカバレッジは、Googleがインデックスに関する情報を見える化してくれている情報であり、エラー・警告・除外には意味があります。
対策をしっかりして、インデックスされるように対策をすることが大切です。
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