ホームページやブログのアクセス数や集客アップ・上位表示するために重要なのがSEOです。
「SEO」という言葉は聞いたことがあるし、知っているけど具体的にどのようなものなのか、基本的なことを知らない方も多いです。
SEOと聞くと難しそうだから、「あまり考えないでブログを作ろう」と思っている方もいると思いますが、基本的なことだけでも知っておかないと上位表示は難しいです。
【SEO対策】と検索すると約43,500,000件ものホームページがあり、表示されて見るのは1ページ目または2ページ目までですよね。それを考えると約43,500,000件もある中で、上位表示する難しさがよく分かると思います。
でも、こんな風に思っていませんか?
- 何から手を付ければいいのか?
- どんな対策をすると効果があるのか?
ブログサイトを運営する上で、SEO対策は押さえておくべき必要なことです。初心者の方に分かりやすく、簡潔に、どんな対策をしていったら良いのかSEOの基本を説明していきます。
SEO対策でまず押さえる2つのこと
SEO対策として、押さえておくべきことは
- SEO
- 検索エンジン
の2つですが、まずは意味を確認しておきましょう。
SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」といいます。
検索エンジンに、キーワードを入力して検索したときに、ブログやホームページが上位に表示されるようにすることです。
検索エンジンとは
検索エンジンとは、インターネット上にある情報を探すためのシステムで、GoogleやYahoo!・Bingなどがあります。
日本国内での検索エンジンのシェアは、
- Googleが約7割
- Yahoo!が約2割
で、この2つの検索エンジンで9割を超えるシェアがあると言われています。(参照元:statcounter Search Engine Market Share Japan)
ここで、もう一つ重要なのが、Yahoo!の検索エンジンの技術はGoogleと一緒ということです。
なので、Googleの検索エンジン対策をすることが検索ユーザーの9割以上をカバーすることになり、SEO対策=Google対策だと言えます。
検索エンジンの仕組み
情報を調べるのにGoogleやYahoo!で検索していますが、その仕組について気にしている方は少ないと思います。
SEO対策する上で、検索エンジンがどのように検索結果を表示しているのか、その仕組みを理解してブログやホームページを作成することが必要です。
深い知識を得ることは必要ないと思いますが、簡単に検索エンジンの仕組みは知っておかないといけません。
検索エンジンには、ロボット型とディレクトリ型がありますが、Googleはロボット型を利用していますのでロボット型の3つの機能について説明します。
クロール
クロールとは、WEB上にある情報を巡回して取得することをいいます。「這う」という意味で、WEBページをたどっていき情報収集する機能です。
クローラーとも呼ばれ、有名なところでは、
- GoogleのGooglebot
- 画像検索用のGooglebot-Image
- モバイル検索用のGooglebot-Mobile
- 動画検索用のGooglebot-Video
など、様々な用途にわせたクローラーが開発され、同時に巡回しています。
インデックス
インデックスとは索引という意味で、クローラーが集めたWEBページの情報を検索エンジンのデータベースに格納することをいいます。
検索エンジンのデータベースに格納されることを「インデックスされた」と言い、検索したときに見てもらえる機会が増えるということです。
どんなに素晴らしいWEBページでも、インデックスされないことには検索結果に表示されず、見てもらうことはありません。
早くインデックスしてもらうために、どうしたら良いのかというと、Google Search Consoleを使ってブログやホームページの情報を伝えます。
アルゴリズム
アルゴリズムとは算法という意味で、簡単に言えば計算方法のことで、SEOで云うアルゴリズムは、検索結果の順位を決める手順やルールをいいます。
検索エンジンに調べたいキーワードを入力して検索するとアルゴリズムが、あらゆる評価要素から総合的に判断して、検索者にとって有益な情報だと判断した順番に検索結果を表示します。
Googleは、検索したときにユーザーが知りたい情報を上位に表示することで利便性・信頼性を高めています。
アルゴリズムは随時更新されていて、大きなアップデートが行われると検索順位が大幅に変動します。
そのため、Googleアルゴリズムのアップデート情報を把握して対応する必要がありますが、何よりも大切なことは「ユーザーにとって良質なコンテンツを提供する」ことです。
検索クエリとキーワードの違い
検索クエリのクエリとは「問い合わせ」という意味で、検索エンジンの検索画面に入力する単語やフレーズのことです。
検索クエリの意図(インテント)が分かると、ユーザーニーズに合ったコンテンツ作りができます。
検索クエリは3つの種類に分けて説明されますが、住太陽さんがGoogleの公式資料を元に名付けた4つの検索クエリの表現のほうが、検索意図にあった分析がしやすいと思いますので。
取引型クエリで、具体的なアクションに繋がる検索意図があるクエリです。
- 見積書 フォーマット
- 勉強 始め方
- 時短 レシピ
- 脱毛 メリット
など、何か欲しい・やりたい・試したいという検索意図が含まれています。
案内型クエリで、特定のWEBサイトやページを見つけることが目的の検索意図があるクエリです。
- スタバ メニュー
- UFJ アクセス
- Instagram ログイン
- 日本経済新聞
など、見たいサイトが明確であり、このWEBサイトやページに行きたいという検索意図が含まれています。
情報収集型クエリで、何かを知りたい、疑問や悩み・不安を解決するための情報を集めることが目的の検索意図があるクエリです。
- SEO 対策
- WPテンプレ おすすめ
- ご祝儀 いくら
- 手 震える
など、何かを知りたいという検索意図が含まれています。
購買型クエリで、何かを買いたい、レンタルしたいと手に入れるための情報を集めることが目的の検索意図があるクエリです。
- 軽自動車 おすすめ
- 日商簿記1級 テキスト 中古
- アイプチ お試し
- 太陽光発電 口コミ
など、何かを手に入れたいという検索意図が含まれています。
「検索クエリのことを知ると、キーワードのことでしょ!何が違うの?」と疑問に感じると思いますが、
- 検索クエリは、ユーザーが検索した単語やフレーズ
- キーワードは、広告主やサイト運営者がマーケティング戦略で設定する単語やフレーズ
ユーザーが検索した単語やフレーズの中で、集客や購買に効果的なキーワードを分析して、対策キーワードとして広告に使用するので、似ているようで違う2つの単語ですが、広告としての需要と供給という意味では接点があると言えます。
検索順位は利用者ごとに変わる
Googleの検索エンジンはすごい進化していて、どこかいい「居酒屋」がないかなぁと検索すると、私の検索結果はこのようになりました。
他の方が同じように「居酒屋」と検索すると、今いる場所に近い居酒屋の情報が検索結果に表示されたはずですが、これは「検索したユーザーの所在地」から近くの居酒屋を優先して検索結果に表示する「パーソナライズド検索機能」といいます。
このパーソナライズド検索機能について解説します。
パーソナライズド検索
このパーソナライズド検索は、
- 所在地
- 過去の検索キーワード
- 過去に訪問したWEBサイト
- SNSでのつながり
などを検索条件に含めて、ユーザーにとって最適な検索結果を表示してくれるすごい機能です。
だから、同じ場所にいて、違う人が同じキーワードで検索をしても検索結果は違うことが多いです。
ここで注意しないと行けないのが、自分のブログの検索順位を確認するとき、キーワードで検索して上位表示されていても、他のパソコンで検索したら表示されていないことがあります。
これは、よくアクセスしている自分のパソコンは何回も訪問しているので、パーソナライズド検索により上位表示されますが、他のパソコンで検索すると見当たらないということがあります。
パーソナライズド検索の無効化
自分のブログサイトの正しい順位を知りたいとき、パーソナライズド検索機能が働いてしまうと分からなくなってしまいます。
正しい検索順位が分からないと、SEO対策ができません。
パーソナライズド検索機能を無効化して、検索すればいいのです。
パーソナライズド検索機能を無効にする方法は、
- シークレットモードで検索する
- URLの最後に「&pws=0」を入力して検索する
があります。
でも、実際にこの方法で検索しても、完全にパーソナライズド検索機能を無効にできないことがあり、SEO対策をする上で正確な検索順位を確実に調べられないのは判断を誤る結果になります。
正しい検索結果を無料で調べるには、【 検索順位チェッカー 】を使うといいです。
検索キーワードが多いときや複数のサイトの検索順位を調べるなら有料の【 検索順位チェックツールGRC 】がおすすめです。
ロングテールSEO
ロングテールの法則に考え方によるSEO対策で、検索数が多いビックキーワードで上位表示を狙うのではなく、ビックキーワードに比べると検索数が少ないメインキーワードに複合キーワードを1個または2個(ロングテールキーワード)での検索で上位表示を狙うことです。
検索数が少ないキーワードでアクセス数を積み上げて、サイト全体の売上を上げていく法則です。
会社の売上を語るとき「パレートの法則」で説明することが多いですが、「ロングテールの法則」はパレートの法則とは正反対の考え方です。
- パレートの法則:上位2割の商品が8割の売上を占める
- ロングテールの法則:販売数が少ない商品が売上の大半を占める
ロングテールの法則で有名なのがAmazonです。Amazonの書籍の売上は、年間で数冊しか売れない本が売上の大半を占めていたというもので、ネット環境が急速に進む現代、ネット集客においてはパレートの法則よりもロングテールの法則が重要視されています。
ロングテールSEOで検索上位を狙うには「ロングテールキーワード」がポイントになります。
- メインキーワード+複合キーワード
- メインキーワード+複合キーワード+複合キーワード
とメインキーワードに複合キーワードを組みわせた構成のことです。アクセス数は少ないけど、検索ユーザーにベストマッチなコンテンツを増やし、記事数全体でアクセス数を増やしていく方法です。
例えば「ふるさと納税」というキーワードで説明すると、
- メインキーワード:ふるさと納税
- ロングテールキーワード:ふるさと納税 確定申告、ふるさと納税 限度額、ふるさと納税 還元率 旅行など
となり、このロングテールキーワードに関するコンテンツを1記事として作成していきます。
ロングテールキーワードは、メインキーワードに選んだふるさと納税(ビックキーワードまたはビックワード)よりも検索数が少なく、記事へのアクセス数も少ないです。そのため、ある程度の記事が必要になります。
継続してコンテンツを増やすことが重要で、月に15記事を作成すると1年間で180記事、3年間で540記事と増えていき、情報量も多くなり、競合サイトとの差別化になります。
上位表示に効果のあるコンテンツ
SEOに効果のあるコンテンツ対策として、一番重要なことは「良質なコンテンツを作る」ことで、コンテンツとは記事の中身のことです。
画像が綺麗、サイトのデザインが優れていると見栄えがいいですが、コンテンツが良くなければ見掛け倒しになってしまい検索順位は上がりません。
もちろん、画像やサイトデザインは訪問者の見やすさを考えれば必要なことですが、検索意図にマッチしたコンテンツ作ることが大切です。
検索エンジンは、常にアップデートされ良質なサイトを上位表示するようになっています。
Googleが公式に発表している情報を読んで、WEBサイトを運営するための基礎や本質を忘れないようにしましょう。
- 良質なサイトを作るためのアドバイス
- 検索エンジン最適化スターターガイド
- 検索意図にマッチしたコンテンツである
- 訪問者が良かった、役に立ったと思える情報である
- 余計な情報が書かれていない
- 知りたいことをすぐに見つけられる
- 分かりやすくて丁寧な文章である
- 信頼でき正確な情報である
- オリジナルの情報である
- タイトルと記事内容がマッチしている
などがあります。
良質なコンテンツの話をすると、必ず聞かれるのが「文字数」です。
1記事当たり、どのくらいの文字数を書いたら良いのか聞かれることが多いですが、文字数が検索順位に影響することはありません。Googleが文字数を判断するアルゴリズムはないと言っています。
とは言え、何か基準が欲しいという方は多く、よくお伝えすることは、ロングテールキーワードで検索したとき、上位10位~30位程度のWEBサイトの文字数を参考にすることです。
平均3000文字程度なら、3000文字程度の文章量で良質なコンテンツが書けると判断できます。書けないという方は、1000文字でも良いので書いていき、あとから情報を追加したり、リライトしていくと良いです。
タイトル・見出しに適切なキーワードを入れる
WEBサイトやブログのコンテンツ(記事)に、どのようなことを書いたら良いのかお伝えしました。では、そのコンテンツの中に書いたほうが良いキーワードとは何でしょう?
例えば、浴衣を取り扱っている店舗が「浴衣を着たい」と思っている人に向けて、集客のために記事を書くとしたら、どんなキーワードをコンテンツに入れますか?
それは、「浴衣を着たいと考えている人が検索するキーワードを入れる」ことです。
例えば、
「浴衣 かわいい 安い」
「浴衣 着付け 動画」
「浴衣 ヘアスタイル 簡単」
など、どこで購入できるのか・着付けは自分で出来るのか・浴衣にはどんな髪型が似合うのか・自分でできるヘアスタイルなのかなど、浴衣を着たいと考えている人は、検索することでしょう。
であれば、そのキーワードはしっかりとコンテンツに入れる必要があります。
記事タイトルには必ずキーワードを入れる
キーワードを入れてタイトルを考えます。上記のキーワードを含めるのであれば、
「今年流行りのかわいい浴衣が安い!」
「浴衣は自分で着れる!着付け動画」
「浴衣にあう簡単ヘアスタイル」
というように、キーワードをしっかりと入れます。
記事タイトルを考えるとき、同じサイト内に同じ記事タイトルを作らないことが大切です。
また、コンテンツ内容が酷似している場合、
- 1記事にまとめたほうがいいのか
- 別のキーワードに変えるのか
タイトルが重複しないように検討する必要があるかも知れません。
検索時、同一ページ内に同じドメインが複数表示されないようになっています。今まで検索した中では、同じドメインが同一ページ内に表示された最大件数は4件でした。
検索した結果、同じサイトばかりが表示されるのは検索ユーザーにとってメリットではないため、検索条件を含む、様々な情報を提供できる仕組みに検索エンジンはなっています。
だから、同じWEBサイトやブログで、同じキーワードでタイトルを作ることは避けたほうがいいです。
本文にもキーワードを入れる
タイトルを決めたら本文を書きますが、本文にもキーワードを入れて文章を書きます。
記事タイトルと本文の内容は一致させることが重要ですが、記事タイトルのことについて書くので、自然にキーワードも本文に含まれるはずです。
SEO対策として、「上位表示させたいキーワードを意識してたくさん入れよう」という情報を見ることがありますが、意図して必要以上にキーワードを盛り込むとグーグルからペナルティを受けることがあります。
コンテンツは、Googleを意識することも大事ですが、記事を読んでくれる一人の読者にとって、読みやすく、分かりやすく、悩みを解決できる内容にすることが大切です。
SEOに効果ある?記事に動画を入れる
「WEBサイトやブログの記事に動画を入れるとSEOが優位になりますか?」という問い合わせが多くなってきたので、記事中に動画を入れることでSEOに効果があるのか見解をお伝えします。
「どこから、動画を入れると検索順位が上がるという情報を得たのか」と聞くと、そんな話を聞いた・他のサイトに書かれていたという回答で出処がはっきりしませんが、動画を記事中に挿入すると順位が上がるような巷の噂があるようです。
Googleのスタッフが参加するセミナーに参加した際に直接、この件について質問させて頂きました。記事にそのまま書くのは控えて欲しいとのことでしたので、私の解釈で言うと
【記事中に動画があるという理由だけで、検索順位が上がることはない】
ということです。
Googleの検索順位を決める判断材料として、動画コンテンツがWEBページに「ある」または「ない」で決めていないので上がりません。でも、適切な場所に動画を入れることで間接的なSEO効果はあると考えます。実際に、動画を記事内に追加して、動画内容のテキスト文を追加した一部の記事の順位が上がりました。
アメリカ調査会社の「Forrester Research(フォレスターリサーチ)」が2010年に発表した調査結果によると「動画コンテンツを含むWebページが、動画コンテンツを含まないWebページに比べて、約53倍の確率で検索結果1位表示される。」と発表していますので、間接的な効果は期待できると考えられます。
Googleはテキストを重視していることに変わりはありませんので、動画だけを入れて記事を省くということはしないっで、動画にあったテキストもしっかりと書くことが大切です。
動画を記事中に入れるときは、Googleが運営するYouTubeを利用することをおすすめします。Googleで検索したときにKnowクエリ・インフォメーショナルクエリのとき、1ページ目に動画が表示されるときはYouTubeに動画をアップすることで動画からサイトに誘導することもできますので、動画も有効活用して、検索ユーザーや訪問者に良いことは取り入れるようにしましょう。
1分間の動画が伝える情報量は180万語、3,600ページ分にも値すると言われています。伝えきれない情報を動画で伝えることは、ユーザーの利便性を向上させることから、結果的にGoogleに評価されやすくなると言えるので間接的に影響があると考えられます。
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