魚拓を飾る壁掛け用の大きいサイズの額縁に入れて飾りたいと思っていましたが、規格外のサイズになると特注になり、費用も高い!額縁の簡単な作り方を色々と調べて、はじめてでも手作りできる材料と方法で横幅1,600mm×縦幅970mmの額縁を作って見ましたの作り方を紹介します。
正直、結構大変な作業でした。何回もホームセンターに行って材料を買い足して作りました。今回ほど大きな額縁を作ることが今後あるかどうか分からないけど、大きいサイズの額縁を作ろうと思っているのであれば、参考にしてもらえればと思います。
使った工具

額縁を作るのに使用した道具と工具です。
- ノコギリ
- 定規
- プラスドライバー
- カッター
- 鋸ガイド
- 電動ドリル
- 下穴用ドリルビット(4mm)
電動の丸のこやトリマーなどをお持ちの方は、正確に早く作ることができると思いますが、このためだめに電動工具を購入するのは勿体ないと思い、必要最低限の工具だけを買い揃えました。今回購入した工具は鋸ガイドです。真っ直ぐと45度に切れるようにガイドが付いているので、ノコギリだけでもある程度は綺麗に切ることができます。
使った材料
- 額縁用の木枠(必要な長さと本数)
- 木材300mm幅 3本(額縁の縦の長さ分)
- 両面テープ
- 平行ピン4本(4mm×30mm)
- 一文字継ぎ手2枚
- ネジ30本(3mm×10mm)
- L字プレート4枚
塩ビ板1mm×1000mm×2000mm(塩ビ板など透明のもの)
- テクセルボードA(裏板用)
- GB長足洋灯吊3個
- 吊るし用チェーン(1800mm)
- クッションゴム
- ネジ6本(3mm×20mm)
制作工程

アラの魚拓を飾るのに額縁を手作りします。魚拓のサイズが1575mm×950mmと特大サイズなので入る額縁が無くオーダーメイドになってしまいます。色々と情報を集めながら1600mm×970mmの額縁を自分で作ろうと思ったのがキッカケです。まぁ、こんな大きなサイズの額縁を作ることは一緒に1回あるかないかじゃないですかね。話題作りにもなるので、作り方を説明していきます。
サイズを測る

- 定規やメジャーで紙の縦と横のサイズを測る

- 額縁のアクリル板のサイズを決める
- 飾る物と同じ大きさか、それよりも少し大きめが良い
アクリル板のサイズは、飾る物よりも少し大きめがおすすめです。
アクリル板を切る時に、同じサイズにカットできれば良いですが、小さくなると飾る物を切ったり、折ったりしないと入らなくなる可能性があります。

- 額縁の枠の内側のサイズを決める
- 内側の窪み部分を上下左右10mmで計算
枠組みを作る

1200mmの額縁の枠を5本購入しました。横の枠は溝部分の長さ1600mmなので、1200mmに400mmを繋ぎ合わせないといけません。どう接合するか、色々と調べた結果、素人でも簡単に強度が保てる方法にしました。
枠組みを切る

- 継ぎ目を真っ直ぐに切る
- 両端を鋸ガイドを使って45度に切る
つなぎ合わせる

- つなぎ合わせる枠の真っ直ぐに切った側面に両面テープを2枚貼る
- 下の両面テープは短く、上の両面テープは長くすると貼りやすい
- 穴を開ける部分に下穴用ドリルビットで目印の穴を開ける
- 一番上の両面テープの保護シールを剥がす

- 継ぎ目を綺麗に合わせて、もう片方のほうに両面テープを貼り付ける
同じ位置に穴を空けないと、枠が上下左右や前後にズレてしまいます。
この方法なら、簡単に同じ位置に穴を空けることができます。

- 下穴用ドリルビット(4mm)を使って、深さ20mmの穴を2つずつ両側の枠側面に開ける
穴を空ける時は、真っ直ぐに空けるようにしましょう!

- 開けた穴に平行ピンを差し込む

- 一文字ツギテとネジ(3mm×10mm)で固定して強度と外れるのを防止する
一文字ツギテをネジで固定するとき、下穴を空けておくとスムーズにネジを入れることができます。また、フレームの割れを防ぐこともできるので下穴を空けるといいです。

- 枠組みの表から見た画像
枠組みを組み立てる

- 出来れば、下穴を空ける
- 45度に切った四隅を、L字プレートとネジ(3mm×10mm)で固定する
L字プレートの真ん中部分のネジ止めは不要です。繋ぎ目になっているので、ネジ止めがしっかりと出来ず取れてしまいます。

裏側を見ると画像のような感じにプレートが入っています。枠のサイズが大きくて、しなってしまい、長方形を維持することができません。
このままだと中に入れるアクリル板や裏板が落ちてしまいますので、あとで対策します!
アクリル板を切る

- 厚さ1mmのアクリル板を額縁の窪み部分のサイズに合わせてカッターでカットする
アクリル板の厚さが1mmならカッターで切れ目を入れて割ることができます。
ただ、切れ目が浅いと真っ直ぐに割れず凸凹に割れてしまうので、しっかりと切れ目を入れて、机などの角を利用して折り割ります。凸凹に割れてしまうと、あとの処理が大変です。
裏板を切る

- アクリル板と同じ大きさに裏板に使う材料を鋸で切る
このテクセルボードAは、カッターや鋸で簡単に切ることができます。
額縁を組み立てる

- 枠の縁に、アクリル板・飾る物・裏板をはめ込む
枠の窪みが8mm、アクリル板1mm+テクセルボードA 5.5mmで、段差が1.5mmある状態です。
フレームのしなり、たわみを解消するため木材を縦に3本入れたいけど、この1.5mmの隙間でしっかりと固定できませんでした。
そこで、余っているアクリル板を3等分に切り、木材の下に差し込み、隙間を調整します。
- 余っているアクリル板を裏板と同じ大きさの長さで3つに切る
- 切ったアクリル板を木材を入れる部分にはめ込む
- 枠の縦の長さに合わせて木材を切り、枠にネジ(3mm×20mm)止めする
木材をネジ止めするとき、片方をネジ止めしたら、もう片方を壁などに押し付けてネジ止めしたほうに枠を押し込みながら、しならないようにネジ止めします。
これで額縁は完成ですが、この時点で重さが6.7kgありました。
結構、重い!
裏板を合板にすると、もっと重くなるので、壁掛けにする際には壁の強度とフレームの強度が気になるところです。
壁に掛ける

- 枠の上部の左右に壁に掛けるためのチェーンをネジ止め(3mm×10mm)する
- 壁が傷つかないように木材の上下に柔らかいゴム製クッションを貼る

- 壁の石膏ボードの下地がある部分にGB長足洋灯吊(フック)を3箇所にねじ込む
- 額縁に取り付けたチェーンをGB長足洋灯吊(フック)に掛ける
飾ってみたら、思っていたよりも下になってしまったので、フックを3箇所、チェーンも額縁の左右とフックの掛かる中央部分でネジ止めしてみました。
まとめ
今回は、1600mm×970mmという大きいサイズの額縁を作ってみました。実際には、何回もやり直したり、買い足しに出掛けたりして結構な時間が掛かってしまいました。
額縁の枠をつなぎ合わせる方法を、色々と調べてみたけど、木材を加工する、ビスケットジョイントで接合する方法などが紹介されているけど、厚さがない枠には向いてませんでした。補助的な金具を付けて、壁掛けにしても枠が外れないようにするため、素人でも簡単にできる方法にしました。これなら、専門道具は必要ないですからね。
ここまで大きなサイズの額縁を作ることは少ないと思いますが、何かあったときの参考になればと思います。